中古車購入チェックリスト

中古車の現車確認に行った際に当方がチェックする箇所です。どこを見ればいいかわからない方、参考にされてください。

ベース車・不動車・未整備車と明記されているバイクは仮に走る・止まる・曲がるが出来ても壊れていることが前提です。「いちから整備をする必要がある。」と考えてください。

※あくまである程度整備された実動車のチェックです。下記のすべての状態を満たしても短期間で故障が起きる場合があります。長期動作を保証するものではありません。

外観

  • 暴走族車系のカスタムは外装問わず各所ダメージある可能性大、コールなどされている車両はエンジンに通常より大きい負担をかけています
  • フォークのオイル漏れ(あったら1本安くて5千円~1万円修理、だいたい2本で交換するので1~2万円)
  • フレーム・フォークの曲がり、タイヤの振れ(深刻なダメージの場合アリ、軽傷ならOK、重症なら修理代高額です)
  • フォーク可動部のサビ
  • ハンドルの歪みは転倒歴を疑います、ハンドルが社外品の場合は自分に合う形状かどうかチェック
  • タイヤの残り溝(タイヤサイズにより工賃抜き1本1万円くらい。原付は3000円くらい)
  • チェーンのたるみ、サビ
  • きになる凹みがないか
  • 塗装の色あせがないか(写真だと綺麗に見えがちです。実際に見てみることをお勧めします)
  • フレームのサビの程度はどうか
  • エンジンタンク内のサビはひどくないか

エンジン

  • セルやキックで容易に始動するか(キャブ車はチョークの動作はどうか)
  • アイドリングは安定しているか
  • エンジンから気になる音は出ていないか
  • マフラーから白煙や黒煙は出ていないか(白煙は水蒸気なら正常)
  • 回転はスムーズに上がるか
  • エンジン下部や隙間からオイル漏れがないか、あればどの程度か、通常は全くありません

電気系統

  • セルは調子よく回るか
  • 以下エンジンがかかった状態で
  • ライトは点灯しているか
  • ウインカーは動作するか
  • ホーンは動作するか
  • メーター類は動作するか

ブレーキ

  • きちんと動作するか(固着・異音・引きずりはないか)
  • ブレーキオイルは交換されているか
  • ブレーキパッドの残り山(半分はあってほしい。最低残山3分の1は欲しいところ)
  • (ドラムブレーキの場合は外観ではわからないです。目印がある車両もありますがあまりあてにならない場合も)

ラジエーター

  • ラジエーターフルードは定期的に交換されているか
  • 水漏れはないか

購入相手

  • 暴走族系の場合は取引をやめた方が〇、反社系も×
  • サーキットで使用されていた車両も同じ理由で避ける(販売前にメンテナンスがしっかりされている場合もあります。)
  • オイルはいつ交換したか
  • バッテリーはいつ交換または充電したか
  • 必要な書類はそろっているか
  • 販売にあたり整備は何を行ったか
  • 消耗部品は何か交換した方がいいものがあるか、その部品の使用できる残りはあとどれくらあるか
  • 乗っていて気になるところはなかったか

きなこ
きなこ

以下経験からの注意ポイントにゃ

走行距離

過走行でも状態が良いバイクもある、反対に走行距離が短くてもひどい状態のものもあるので走行距離だけで判断しない。最悪メーターが変わっているかも。

フォークのサビ、塗装の色あせ、エンジン、フレームのひどいサビ

長期放置車両、未整備

整備がオイル交換・バッテリー充電くらいしかされていない(新古車除く)

それ以上は自分で購入後に整備を行う(ショップに持ち込む)と考える

※直前までショップで整備依頼されていた車両は除く

販売者が消耗品や整備の状況を知らない

代理出品でよくわからない。や、部品は替えていたと聞いている。軽整備と書かれているだけで整備内容が記載されていない。これらは未整備車かもしれません。

試乗できない(廃車済は除)

狭い範囲でもいいので、できれば乗ってみてください。
最低でもエンジンはかけて、アクセル・ブレーキ・投火類はチェックしましょう。
道路交通法がありますので試乗できないときはあきらめましょう。

写真と実車が明らかに違うと思う

写真写りはいい時と悪い時があります。自分の目で確かめてから決めましょう。

(不動車の場合)~までは動いていた、その時は調子は良かったと言われる

そのあとは放置されていた。元々整備がきちんとされていなかった場合も。

異常に安い

安いには理由があります。

きなこ
きなこ

軽整備って何?

よく商品名や商品説明に記載されている言葉ですが、軽整備とは何でしょう?

軽い整備という事なんでしょうが、厳密には決まりがありません。個人的に調べてみた結果ですが、その人(販売者)ができる範囲の整備という事になると思います。洗車も整備に入ると考えると、洗車~各部のオーバーホールまで。空気を入れるだけでも軽整備ですし、エンジンをバラして組みなおしても軽整備なわけです。

軽整備という言葉は販売者には便利ですが、軽整備と書かれているだけででは、購入者はどんな整備がされているかわかりません。しっかり確認が必要です。

  • 軽く整備されていると思ったら、洗車されているだけだった

としても販売者は嘘をついているとは言えない訳です。

きなこ
きなこ

変な話だなニャ

実際に「走る・曲がる・止まる」問題なし車両を整備しましたが、比較的整備を受けていたものから、以下のようなものまで様々です。

  • ブレーキ半分動いてなかった
  • プラグがひどい消耗であと数百キロくらいでエンジンがかからなくなる状態だった
  • 塗装してあると言われたが、ウレタン塗料ではなくガソリンに溶ける塗料だった(車両用以外の塗料)
  • 外装外したらフレームまでサビだらけ
  • アクセルワイヤーが1本切れていた
  • あるはずの部品がない
  • エンジンからのオイル漏れ
  • フォークオイルが漏れていてほとんど入っていなかった

くじ引き感覚で購入すると。。。はずれの支払いはお金ならいいですが、命にならないように。整備してあっても壊れるときは壊れるのですが危険性は減ると思います。自分で見て、安全だと思う車両に乗ってください。