出品中の車両と同一車種とは限りません。すべての車両に同等の整備を行っています。同型車種の整備として参考にしてください。
SA10J分解の続きです。
クランクケースカバーを外していきます。
ここは駆動系の要ですね、
消耗品の塊のような場所でメンテナンスが欠かせません。
エンジン同様きっちりメンテナンスしておきます。
汚な。。。
あとから磨きましょう。
ネジ回りません。
3番のドライバーでもなかなか緩まない。。。
これ、劣化ですかね?
回す度にどのネジも「キッ」となります。
劣化もあるでしょうがこれは締めすぎです。
バイク屋さんがインパクトでも使って締め付けたんでしょうかね。。。
締め付けトルクくらい手で確認して欲しい。。。
カバー外れました。変に時間がかかりましたね。
右がクラッチ、左がプーリーです。
ふたつにかかるベルトの動きでバイクは前に進みます。
結構原付はギア無し1速というイメージがありますが、このベルトが移動して変速してますよ。
車のCVTの変速機構に近いですね。いわゆるオートマです。ATとは違うので変速ショックが無いから気が付きにくいですね。
消耗品を全て外します。
上から
ランプレート クラッチカバー
スライドピース ウエイトローラー
クラッチ
プーリー✕2
です。
プーリーはベルトの跡があり、僅かですが段ができています。
ウエイトローラー、スライドピースは偏摩耗や割れは無いようです。
クラッチも動作OK、シューの残りも大丈夫
ベルトも消耗してはいますがまだ使用可能の範囲です。
ランプレートはウエイトローラーの当たった跡がくっきりついてます。
プーリー、ランプレートは面を整えます。
全てのパーツを洗浄して
組み立てて行きます。
この部分に2ストはギアオイルが入っているので、オイル交換もやっておきましょう。
これでケース内は綺麗になりました。
今回は部品交換は要らなさそうですね。
外観ビフォー
アフター
部品変えてませんが整備と言えるのか?
この確認があるかないかで
・買って直ぐにベルトが切れることはありません
・ギアオイル交換済みなので当分変えなくて良いです
・ベルト、ウエイトローラーの摩耗カスはケース内から除去、プーリーとウエイトローラーの動作を制御するランプレートを分解洗浄、研磨することで適正な加速と最高速度が出ます。
・1番大きいのが自分でベルト変えてみようかな、と思った時に適正締め付けしてますので工具があれば外れると思います。ホイル取れないとかよくあります。
これで駆動系のメンテナンスは終了です。
どの消耗品も限界までバイクは「走れ」ます。
走れるからと言って消耗品がどれも大丈夫とは言えません。
「走る」のは最低限でも走りますからね。
バイクに求められるのは「安心出来る走り」です。
この整備でも全ての消耗品を交換した訳ではありません。
しかも見えないところなので「やりました〜」と言ったら買う方は信じるか、自分で整備して確認するしかありません。
当方でメンテナンスを受けたバイクはこの整備が標準装備です(笑)
買ってメンテナンスはしばらく不要ですよ。