各項目のご説明
「購入後の注意」:購入前・購入時にご説明済の内容です。
「整備の必要性・タイミングについて」:購入後のメンテナンスについての説明です。
「キャブレター車の取り扱いについて」:キャブレター車を購入された方向けの説明です。
「バッテリーあがりの対処法」:バッテリー管理に関する説明です。
「始動できない場合の対処法」:主にキャブレター車向けの「かぶり」対処法です。
「チェーンの管理について」:チェーン車両の管理方法についての説明です。
「ブレーキ クラッチの調整方法」:ブレーキ、クラッチの調整についての説明です。
各項目で必要なタブを選び、表示された内容を確認ください。
この度は弊社の出品車両をご購入いただきありがとうございます。
出品車両は商品説明記載内容で整備を行った中古車両です。
ホームページ(購入を検討されている方へ)で記載しております内容ですが、今一度確認をお願いします。
返品・補償について
お客様説明書ご説明通り、中古品につき、購入確定後は、別車両への交換はできません。
返品につきましては1週間以内は販売手数料・事務手数料を車両価格の20%頂きます。
1週間を越える場合は、中古車両の買取となります。価格はお問合せください。
整備・走行確認済ですが、すべての部品が分解点検されているという事ではございません。
納車後、消耗品をはじめ部品の交換が必要な場合がございます。
新品部品を使用し修理している場合、新品部品自体(ミラーやウインカーなど)に補償はございません。
補償はございませんが、
修理は割引にて行います。特に割引修理に期間はございません。
遠方の方はメールで対応は行えますが、直接対応は行えません。
修理についてのアドバイスや、バイクについての相談等のみとなります。
弊社の配送・回収が可能な範囲であれば直接対応可能ですが、配送料金が別途必要となります。(回収、配送の場合は往復の配送料となります。)
故障個所によりますが、近隣のバイクショップに依頼された方がお安く修理できる場合がございます。
車両価格設定は、市場価格調査を行い、購入直後に故障があった場合に一般的な修理であってもバイクショップで購入するより総額でお安くなるように設定し、補償の代わりとしております。だいたい同程度の車両の平均価格から5~10万円程度安く設定しています。
※購入後のトラブル事例につきまして:
・「買った直後だし、近くのバイクショップで修理するので修理代を弊社が近くのバイクショップにお支払いして」
→ご購入時の書類明記しておりますが、納車後の修理はご自身負担となります。
・「乗るだけのつもりで買ったので故障はすべて弊社で責任を持て」
→ご購入時の書類明記しておりますが、納車後の修理はご自身負担となります。
・「交換した部品は新品なら弊社で責任を持て」
→稀に不良品などございますが、バイクの部品は取り付けした時点で有名メーカーを除き補償は受けられないとお考え下さい。(規定通り取り付けていても取り付けの不備や製品価格が安い事を理由に返品できない場合があることをご了承ください)
・「乗るのは未成年なので、バイクに関するすべての可能性を弊社が説明するべき」
→使用方法や管理方法(本ページ)などの説明は行っておりますが、弊社は自動車学校ではございません。年齢に関わらず、免許を取得する際に運転者として「運転車両の管理整備義務」は学習されていると判断しております。不足と思われる場合は保護者の方から説明をお願い致します。
上記の様におっしゃるお客様が稀にいらっしゃいますが、対応できませんのでご了承ください。
また、購入後、上記の様な場合は修理・メールでの対応を一切を行いません。
部品については使用可能と判断した部品は使用しています。
経験上、ヘッドライトバルブ・ウインカーはお渡し後すぐに切れることがあります。
ブレーキパッド等がすぐになくなることはありませんが、ワイヤーが切れるなど予測不可能な故障の可能性があります。
中古部品は突然の不具合の可能性がございます。危険と思われた場合は速やかに修理を行い、故障状態での無理な走行は行わないようにしてください。
購入後に発生する一般整備は下記がありますが、そのほか故障が発生する場合がございます。また、ノーメンテナンスで乗り続けるのは大変危険です。ご自身で整備修理、バイクショップ等への依頼をされる際におおよその主要な消耗品の交換目安を記載いたします。
エンジンオイル
交換せずにいると最悪の場合エンジンが修理不能なダメージを受ける場合があります。
0-30W相当のオイルを規定量 2000㎞~5000㎞毎(50㏄以下はその半分以下)
※規定量のオイル1Lに対し1500㎞を目安に。1L以下は1000㎞、2Lは3000㎞、3L以上は5000㎞がひとつの目安です。
※オイルの種類はお好みで大丈夫ですが、弊社は高額なオイルより安いオイルを短めの距離で交換することをお薦めしています。
オイルフィルター:オイル交換2回につき1回交換(一部エンジン内部にフィルタがある車種を除く)
※車両のオイル量により異なります。
※販売時にオイル交換・フィルター(一部エンジン内部にフィルタがある車種を除く)は交換済です。
車両によってはエンジン内の部品交換をしています、その他「ならし」の意味でも購入時に入っているオイルは通常より早めの1000㎞程度で交換をお勧めします。
バッテリー
バッテリーは定期的な充電が必要です。充電は十分な充電能力がある充電器で行ってください。
※走行で充電されていますが、徐々に電圧は低下していきます。
バッテリーを新品交換されている車両を除き、バッテリーは早めに交換されることをお勧めします。
タイヤ
スリップサインが出ているタイヤは交換が必要です。バイクは車に比べ早めにタイヤを変えましょう。
整備内容にタイヤ交換されている車両を除き、中古のタイヤの場合はそれまでの管理状態は不明です。
最初についている中古タイヤは早めの交換をお勧めします。
空気圧はチューブタイヤで2.0前後、チューブレスのタイヤで2.3前後です。車両により異なりますのでお調べ頂きます様お願いします。
空気圧はガソリンスタンドで調整可能です。空気圧が分からない場合はガソリンスタンド店員にお尋ねください。
空気圧は徐々に低下しますので定期的に確認してください。
プラグ
突然寿命となる場合があります。交換目安は1万キロ以下程度ですが状況により寿命が短くなる場合があります。
全ての車両でプラグは完成時に新品に交換済です。
ブレーキパッド・ブレーキオイル
走行状態・体重や積載量で消耗は変化します。目視での確認が基本となります。
灯火類
切れたままでの走行は危険です。適宜チェックし切れていたら速やかに交換しましょう。
交換バルブはホームセンターなどでも購入可能です。
チェーン
「チェーンの管理について」で詳しく記載しています。
定期的な注油や洗浄ありで、シールチェーン:10000~30000㎞、ノンシールチェーン:10000㎞程を目安に交換です。
購入時に新品交換の車両を除き早めの交換をお勧めします。
状況に応じて交換が早まる場合があります。
フォークオイル
目安が比較的決まっておらず、2年毎や20000㎞毎など諸説ございます。
最低でもオイル漏れしている状態で走り続けるとフォークが本来の性能を発揮せず、事故や事故の際のショック吸収が出来ず、ケガや車両を大きく破損することにもつながる部分です。
メンテナンスの判断的にはブレーキと同等の注意が必要な個所となります。
当方の車両はフォークオイルは全車交換済(フォークオイルが元々入っていない車両を除く)、オイルシールはほとんどの車両で交換済です。(交換の有無は購入された車両のページを参照ください)
オイル粘度は10Wまたは15Wです。購入時は車両のメーカー指定粘度のオイルが規定量で入っています。
車両がキャブレター車の場合は、FI(フューエルインジェクション)車と違い、キャブ車ならではの取り扱いに注意点がございます。
通常使用時は特に注意すべき違いはないのですが、寒い時期、中・長期間バイクに乗らない場合、バイクを転倒させてしまった場合などでFI車と扱い方が異なります。
キャブレター車の特徴
キャブレターはエンジンにガソリンを送る装置。
長所:細かい部品の集まりで出来ており、一部変更で車両のエンジン特性を変更したり、故障の際は部分的に交換可能
短所:燃費ではFIに劣る。寒冷時の始動性が悪い
※他にも長所短所あります。
FI車と違う点
燃料コックが存在し、乗らない時間があいてしまう(基本的には乗車終了後)ときはOFFにする。
燃料コックはON、OFF、RES、PRIがあり、車種によって異なる。
ON:ガソリンはキャブレターに流れる。一般的にメインタンクと呼ばれる。ONのコックでガス欠になっても予備タンクにガソリンが残っている。
OFF:ガソリンはキャブレターに流れない。キャブレター内のガソリンが揮発しても勝手に流れない為、保管に適している。
RES:予備タンクの分までガソリンが流れる。ONでガス欠になってもRESでしばらく走行可能。
最初からRESで走行しガス欠になるとガソリンタンクは空になるでの注意。
PRI:PRIがある車両の場合はONが負圧式(エンジンが始動しているときだけガソリンが流れる)の車両。この場合、整備などでエンジン停止の時、ガソリンを流すことが出来ない為、PRIはエンジンが始動していなくてもガソリンが流れるようになる。
転倒した際はオーバーフローが発生し、ガソリンが車外に排出される構造になっている。
外気温度に影響を受ける
チョークレバーがある場合は初回始動時使用する必要がある(一部車種、夏季は不要の場合あり)
簡単にまとめますと、
乗る際には燃料コックを開いて、チョークレバーを引きエンジンを始動。
※コックを開けずにセルを回し続けるとバッテリーが急速に消耗します。
エンジンが暖まってるとき(出先で短時間停止後の再始動)はチョークレバーを引かずに始動。
帰宅などバイクの使用が終わったら、燃料コックをOFFにする(車種によって異なる)
燃料が流れないコックの位置:OFF・OFFがない車種はON(PRI以外)
また、長期間保管する場合は、キャブレターからガソリンを抜く、コックをOFFにする
※保存に関しては諸説ありますが満タン状態で保管する説もあり
キャブレター車ならではのひと手間やトラブルもありますが、運転に際しFI車との違いはほとんどありません。違いを知らずに取り扱うより知っていた方が車両も長持ちします。
ガソリンコックは車種により位置・向き
が異なります、図は参考図です。
キャブレター車は『かぶる』という現象があります。別紙「始動できない場合の対処法」を参照ください。



バッテリーが弱るとエンジンが始動できなくなります。
セルが回ってもバッテリーが弱いと十分な点火を得られず始動できない場合があります。
電圧測定が可能な場合
バッテリー電圧を測定できる場合は12.4V程度以上が目安です。12Vを下回るとほとんどの車種で始動できなくなります。始動に必要な電圧は車両により若干異なります。
電圧測定ができない場合
バッテリーを充電します
充電器は12v2A以上の充電が可能な充電器で行ってください。
※正常電圧のバッテリーと接続し充電する場合は十分な電圧に回復できません。
⇒バッテリーの充電ができない環境の場合はバッテリーを交換するか、下記で始動電圧は確保できます。※下記方法でエンジンが始動してもバッテリーの問題は解決しません。
バッテリー充電器の例

一時的に始動を確認する場合は車・バイクなどエンジンが始動できる状態の車両とブースターケーブルで接続します。
1.エンジン始動可能な車両を始動します。
2.両車両のバッテリー端子を出し、ブースターケーブルで接続します。
接続順は①始動していない車両の+端子⇒②始動している車両の+端子⇒
⇒③始動している車両の―端子⇒④始動していない車両の―端子またはボディーアース
※注意:最後の―端子接続時はスパーク(火花)が発生します。燃えやすいものや直接端子に触れないように作業してください
3.始動していない車両のセルを回します。
※始動車両(始動できる車両)のアイドリングを上げることができる場合(2名で作業時など)は少し回転数を上げます。こうすることで始動している車両のバッテリーへの負担を軽減します。
4.始動していない車両が始動したら、ブースターケーブルを取り付けた順と逆の順序で取り外します。
ブースターケーブルで始動した場合は、そのまま走行しないでください。
バッテリーの充電またはバッテリーの交換を行ってから走行してください。
考えられる原因
初回始動時にチョークレバーを引かずにセルを回し続けた場合はバッテリーの弱りが起きやすくなります。また、チョークを引いた状態でアクセルを回してしまった場合は過度なガソリンが供給され、プラグかぶりの状態になっている場合があります。
当方から直接引き取られた場合はありませんが、遠方に配送された車両では輸送の揺れ等によりガソリンがキャブからエンジン内に入っている場合があります。(オーバーフロー)
焦ってセルを回し続けると故障の原因となりますので、落ち着いて下記操作を行ってください。
- セルが勢いよく回らない
⇒バッテリーあがりの対処法へ
- セルは回るが始動しない
・ガソリンタンクに十分なガソリンが入っていますか?
⇒ガソリンタンクに充分な給油を行ってください。納車時は1L程度とお考え下さい。
・燃料コックはOFFになっていませんか?
⇒燃料コックはONにしてください。ガソリンが少ない場合はRSE(リザーブ)にしてください。
・チョークレバーをいっぱいに引き、アクセルを回さずセルスイッチを押します。
・初爆(ドルン)という音がしてもいきなりアクセルを開けないでください。
・アクセルを開ける場合は1割くらいを目安にします。開けすぎるとかぶりが発生ししばらく始動しなくなります。
・セルが回ってもバッテリーが弱っている場合があります⇒バッテリー上がりの対処法へ
- 2で作動しない場合(プラグかぶりが考えられるとき)
プラグかぶり:始動時のアクセル操作、チョーク時のアクセル操作で過剰にエンジンにガソリンが入った状態。転倒後含む。
この状態になると、解消するまでエンジン始動はしにくくなる。
⇒繰り返しセルを回した時などは、まだセルが回ってもバッテリーが弱っている可能性があります。バッテリー上がりの対処を確認し、対処された後または、別紙「バッテリーあがりの対処法」と併用して下記の操作を行ってください。
a 燃料コックをOFFにしチョークレバーは引かず、セルを5秒程度回します。これを数回繰り返します。
b チョークレバーを引かず、アクセルを最大開度にしたまま、セルは5秒程度を目安に回したままにならないようにします。数回この操作を繰り返します。
この操作でかぶりが解除できていれば(確認する方法はありません)
c チョークレバーを引き、アクセルを回さずにセルスイッチを押し、エンジンを始動します
a b の代わりにしばらく何もせずに時間を置くことで同様の効果があります。
abの操作中もバッテリーが徐々に弱ります(充電済み・新品問わず)ので、常にバッテリーが弱くなっていないか注意をしてください。また、下記4のおしがけを試して始動する場合は多くはバッテリーが原因です。
また、上記操作で始動した場合、マフラーから白煙が出ますので白煙が薄くなるまでエンジンを切らないでください。チョークを引いている場合は徐々に戻しアイドリングさせます。
- 押しがけ
キーをONにします。ギアを2または3速にし、クラッチを切り、車両を押します。歩く速度より少し早いくらいに勢いがついたら、進んでいる最中にクラッチを離します。
※急にクラッチをつなぎますので制動がかかりバランスを崩しやすくなります。転倒に注意してください。
押す速度、クラッチなどの条件がそろい、車両が正常であればエンジンが始動します。
始動したらすぐにクラッチを切ります。クラッチを離したままアクセルを開けてしまうとバイクは前に進み大変危険です。
現在、各種動画で説明がインターネットにありますのでご自身で学習し行われるようにしてください。
チェーンは走行に応じて長さが伸びていきます。また、外部に出ている部品のためサビやすく、劣化しやすい部品となっています。
チェーンは「オイルの注油」「定期的なチェーンのたわみのチェック」が必要です。
消耗部品になりますので定期的な交換が必要な部品になります。
オイルの注油
チェーンに定期的にチェーンオイルをつけます。使用するのは「チェーンオイルやチェーンルブ」といった商品名のものを使用してください。使用頻度は500㎞毎・雨の走行後などで適宜行います。多量に吹き付けるより適量をまんべんなく塗布します。
チェーンのたわみのチェック
チェーンの中央下部で適量のたわみ=ゆとりが必要です。たわみは大きくても小さくてもバイクによくありません。
バイクごとに規定値がありますがおおよそ2~3㎝程度のたわみが必要です。
また、体重や荷物で重くなる場合チェーンの伸びは大きくなりやすく、逆に体重が軽く何も積載しない場合チェーンの伸びは小さく。と使用状況によりチェーンの伸び方は変化します。
チェーンのようにたわみがほとんどないような状態にすると、チェーンの伸びやチェーンの断裂に繋がります。逆に緩みすぎるとチェーン外れの原因になります。
チェーンの規定値はネット検索で「バイクの名前 チェーン たわみ」等で検索してください。チェーンは走行すると徐々に伸びる部品です。特に長期保存のバイクを修復した場合、チェーンがサビていなくても伸びが早めに発生する場合があります。適宜点検・交換を推奨します。
チェーンの調整はジャッキアップ・後輪のタイヤを固定しているボルトを緩める必要があるため、ご自身で出来ない場合はバイク屋さんに依頼を行ってください。調整は高くても3000円ほど、ノンシールチェーン交換であれば2000~3000円+工賃程で交換可能です。
チェーン種類について
シールチェーン:排気量が大きいバイクに使用される傾向がるチェーンです。寿命が長く、伸びにくい傾向にありますがその分、価格も高め。また、交換に専用工具が必要なタイプが主流です。寿命が長い面がメリットですが、その分メンテナンスをしっかり行わないと十分な寿命にはなりません。
ノンシールチェーン:排気量が小さいバイクに使用されるチェーンです。寿命は短く、チェーンの伸びも伸びやすい傾向にありますが価格が安く交換に専用工具を必要としない場合が多いです。気軽に交換できる価格の為、メンテナンスに自信がない場合はノンシールを定期的に交換する方が良い場合もあります。
チェーンメンテナンスを怠ると・・・
タイヤやブレーキのようにチェーン交換はメリットやデメリットはあまり知られていませんが、チェーンメンテナンスを怠ると、チェーンが外れたり、チェーンが切れたりといったトラブルが発生します。外れたり・切れたりだけならまだ良い方で、外れた・切れたチェーンがタイヤをロックさせたり、後続車に迷惑をかけたりと思わぬ大事故につながるケースもあります。チェーンは消耗品です。定期的に点検・交換をしましょう。
ブレーキの調整方法
ディスクブレーキ:ディスク(お皿の様な部品がホイールについているタイプ)
基本的に効き具合の調整ではありませんがレバーに遊びの調整幅がある車両もあります。
ブレーキの効き自体は変わりませんが、操作しやすい位置に微調整できます。
ドラムブレーキ:ディスクがないタイプ

ブレーキ本体部に調整ネジがあります。閉めこむほどブレーキの効きが強くなります。
閉めすぎるとブレーキが効いたままになりますのでご注意ください。
レバーの遊びは0~10㎜程度です。
クラッチの調整方法
車両により1か所~2か所調整箇所があります。

クラッチレバー根本部の調整ネジ
エンジン側の調整ネジがある車両はエンジン部から調整し、
微調整はレバー側で行います。
アジャスター(レバーからワイヤーが出ている部分のネジ)を緩め方向に回すと遊びが小さくなり、締める方向に回すと遊びが大きくなります。なお、クラッチの遊びとは「ほとんど力を入れずに握れるところまでの幅」を指します。
遊びの目安:1~2cm程度

- エンジンクラッチワイヤー取り付け部付近
レバー同様に調整ネジでクラッチワイヤーの張りを調整します。
※この調整には工具が必要です
緩みすぎ、引っ張りすぎに注意してください。
緩みすぎ:クラッチを切っても(レバーを握っても)クラッチが切れず、1速に入れるとレバーを握っているにもかかわらず前進しようとし、エンストします
変速のショックがひどい場合なども緩みの調整で改善する場合があります。
引っ張りすぎ:クラッチを切っていなくても(レバーを離していても)後輪に動力が伝わらず、前進できない状態になります。
軽く引っ張りすぎの状態ではクラッチが完全につながらず、加速不良やクラッチの摩耗を早めます。
クラッチ・ブレーキがワイヤー式の場合はワイヤーが伸びますので定期的な調整を行ってください。
クラッチ・ブレーキに関わらず、レバー根元にダイアルがある車種はダイアルを回すことでレバー位置が調整できます。