バイクだからできる!でも、裏を返せばバイクだから起きてしまう!起こしてしまう事故。
交通ルールや、マナーの問題ともいえるバイク特有の一例をご紹介します。
誰でもやってるは法律的にOKなのか。マナーとしてはどうなのか!?
やる、やらないにかかわらず一度、整理しておきましょう!
・原付1種(50㏄以下)・・・法定最高速度30㎞/hまで。
走行は車線の左端、路側帯寄りに走行します。車が右側から追い抜いていくので、右ミラーで交通状況をよく見ま しょう。
右折時はウィンカーをつけて右寄りを走行します(2段階右折を除く)
・51㏄以上~・・・法定最高速度60㎞/h(道路標識優先)、250㏄以上は自動車専用道路の標識に従う
走行は車線内の中央付近、左より・右よりどちらでも良く、決まりはない。
結論から言うとほぼダメです。
「すり抜け」は交通用語ではなく、正確には「バイクによる車両の追い越しまたは追い抜き」に該当します。
”追い越し・追い抜き”ですので、その交通ルールに従う必要があります。
まず、追い越しと追い抜きの違いは以下
進路を変えない(車線変更しない、車線内)で、進行中の前の車の前方に出ること※追い抜きを定める規定なし
車が進路を変えて、進行中の前の車の前方に出ること※道路交通法第2条
前の車を追い越しする場合、車でもバイクでも前の車両の右側から。
左側から前に出ると違反行為※道路交通法第28条
違いは前の車を抜く際に、車線変更したかどうかになります。
すり抜けで、車線を”またぐ”場合は追い越し、またがなければ追い抜きです。
追い越しの交通ルール
- 前の車両の右側から
- 追い越し可能な道路で
- 追い越し禁止の条件に該当しない(交差点・トンネル・横断歩道・急こう配・踏切付近など)
- 標識または法定速度内
追い抜きの交通ルール
- 同一車線内
- 標識または法定速度内
・中央線が白線で実線(点線ではない)の車線をはみ出す追い越し
・中央線が黄色の場合の車線をはみ出す追い越し
・2重追い越しでないこと(前の車が追い越ししているときに2台まとめて追い越しをすること)
実際のよく見る状況と交通ルール
よく見るのは信号停止時の左側から追い抜き
守るべき交通ルール
・法定速度内であること
・車線をはみ出さないこと。路側帯もダメ。
車線内の追い抜きなので、左側からでも一応、可。でも”車線をまたぐ”と追い越しなのでその場合は右側でないとダメ。
この場合は左側からで路側帯を踏まなければギリギリOK、もちろん決まった速度内で!
右側でも車線内ならOKなんだけど・・・
前の車が、左・右に寄るというような交通ルールは無いため、どちらに隙間があるかは状況次第
あくまでバイクの運転手単独の判断であって、車の運転手さんはびっくりするかも。
車のドアが開いたりすると、ドアで故意的にバイクを狙ってない限りバイクの過失になるよ~
だから法律ギリギリ、よくグレーを言われるのはこのため。
使える状況としては
「停止、もしくはほぼ停止している車両の左側を路側帯を踏まずにゆっくり抜いていく」
使える状況としては、信号停止の時、渋滞の時などによく見ますね。
どちらにしても安全な追い抜きは無いのでやらないに越したことはないよ。
下の場合は、信号付近、車線をまたぎながら車の間、右側から抜いていく場合
追い越しの際の車線変更あり。追い越しになるので交通ルール(法律)縛りあり。
道路交通法 第二十六条の二・第二条の二一・第二条 三の四
- ウィンカーは車線をまたぐたびに出す(車線変更)
- 交差点30m以内ではない
- 他車が車線変更などをしていない
- またぐ車線が黄色線、中央線が白の実線ではない
- 追い越しは右側のみ
- 路側帯も踏んじゃダメ
の条件をすべて満たす必要がありますので、自分では無理です
この場合はしっかり違反になります
法律違反者には青い紙切れを!
結論
追い抜きであれば、法律内で左側から路側帯を踏まずに追い抜ける場合もあるが、できるところは信号停止付近で道幅が十分にある場合に限られる
車線をまたぐ”すり抜け”は追い越しとなり、交通法をたぶんいくつも違反するので明らかに違反になる
ちなみに止まっている車の前を横方向に横切ると問答無用で違反になります。
道路交通法第32条(割り込み等の禁止)
バイクは駐輪場があるから駐輪場に止めろ!と言われたり。実際あるらしい。
無知な人の言葉です。しっかり法律に基づいて駐車すれば大丈夫!
50㏄以上のバイクは道路交通法で「自動車」に該当します。
ただし、50㏄以下「自動車」には該当せず、「自転車」となります。
「自転車」は駐車場の使用はできません。なので、駐輪場または、空いているスペースに停めます。
50㏄以上のバイクは「自動車」のため、駐車場に停める必要があります。
バイク用駐車場があればそちらに駐車することも可能です。空いているスペースに停める場合もありますが、原則は駐車場に停める必要があります。
50㏄以上のバイクは基本は駐車場に停める!
「バイクはバイク用駐輪場へ」や、「駐車場が満車で、バイクが停めれるようなスペースがあるときに駐車場を開ける目的で空きスペースを使う」など、あとはマナーと気遣いの問題です。
バイクも自動車税払っている車両なので、道路も駐車場も車と同等に使ってよいのです。
駐車場によっては、バイクが停めれないことが明記されている場合も!
私有地の駐車場は指示があれば指示に従う必要があります。
私有地では法律より、私有地の管理者の指示が優先されます。
自転車に分類される50㏄以下の場合は駐輪場に停めるか、迷惑にならない場所に停めます。
ちょっとふわっとしてるけど、自転車に交じって停めたり、建物の横で邪魔にならないような場所ならどこでも。
市役所の駐輪場などは自転車・50㏄・125㏄・どうかすると400㏄以上が停まっている場合もあるけど、その辺は「そこの駐輪場の使われ方を察する」しかないかも・・・
バイクを見たら抜かなくてはならない衝動に駆られる車の運転手さんがいます
います!プリウスとか!
車種にかかわらず・・・。素直に抜かせた方が良いです。
変に対抗意識を燃やしても、事故になってしまうとケガするのはバイクの運転手。かかわらない方が〇
何!?この車!、自分に恨みでもあるのか!?となったら
・さっさと抜かせる
・左ウインカーでも出してあげれば「”何か”に勝った」とでも思って抜いていきます。
走ってると前の車が妙に左に寄ったり、右に寄ったり。
または、すぐ後ろにいるのに無反応・・・
あれ!?自分気づかれてない!?
それが仕様の運転手さんなのかも。でも、気づかれてないと思っておきましょう。
この範囲ならミラーに写っているはずだけど・・・
「写っている」と「気付かれている」は別問題です
前の車が自分に気付いているなら、左に寄ったり・右に寄ったりアクションがあるときも。
なにも反応無いときはしっかり車間を取って、車がどんな動きをしても対応できるようにしましょう。
・バイクはヘッドライトが常時点灯しているため、前の車が存在を気づきやすくなっています。
・しかし気づかない車もいますので、気づかれてると思うよりは気づいていないと思って。
・うかつに車に近づかず、ミラーにライトを当てるつもりで位置取りしましょう。