企画案件 個人売買で購入したらいったいいくらぐらいかかるんでしょう?その4

チェック開始!

外装は塗装されていますがウレタン塗料のようですね。缶スプレーでなくてよかった。

※塗装やり直そうかと思ってよく見たら缶スプレーでした。外装の状態はある意味最悪です。

ラッカースプレーはガソリンで溶けますのでタンクには使用不可です。

カウルもダメですよ・・・

簡易点検まとめ

結論:キャブレター以外はそこまで大きなトラブルはなさそう。

おそらくレッドバロンで買って、2年乗ってその後1年くらい放置した感じ。

キャブレター:中はまぁ汚いくらい。洗浄してみましたがそもそもセッティングもずれている

ブレーキフルード:多分購入時レッドバロンが交換してそのまま

タイヤ:購入年月日頃に製造されているタイヤ、これも販売時に交換されたものっぽい

灯火類:ヘッドライトはOK、テールは車検非対応、マフラー車検非対応、ウィンカー微妙・・・

車検:このままでは当然NG
外装は缶スプレー塗装(ラッカースプレー)

結果的に悪くはないですね。販売時の出品者の管理不良と虚偽記載はあるとして。

消耗品の状態を見るに販売時に車検したレッドバロンが最終メンテっぽい

一般価格でざっと計算してみますかね。

・キャブレターOH 20000円+部品代10000円(ネット調べ)

・ブレーキフルード交換:前後で10000円(ネット調べ)

・マフラー交換 5000円(ネット調べ)

・テールライト交換 5000円(ネット調べ)

・車検:50000円くらい(ネット調べ)

・その他ちょこちょこした故障や調整:10000円(なんとなく)

・バッテリーは今回計算から除外しました

計:11万円くらい(ネット調べ)

微妙・・・

+10万円でレッドバロンで買えるのかと言われたら買えないでしょうし

かといって、程度がいいかと言われたらキャブレター調整はじめ、ちょこちょこ故障の原因探るのは個人で大変でしょうからそうでもない

ちなみに出品者さん、このメニューの車検以外をやってやっと「走行可能」と商品説明に書いてよいかと思います。

でもこのメニューだけではちょっと不安ですね。外観もちょっとご遠慮したいです・・・

ちなみにレストア時必須のフォークのOHやキャリパーの整備は含めてないので・・・

フォークその他で+5万円程は必要なのでだいたい購入額+20万円くらいで公道に出れそうですね。

決して安くはないと思いますよ?+20万円は個人売買どのバイクでもそうかと言われたらそうでもないですし。

エンジンの圧縮や、キャブの状態、電装系のチェックから足回りの把握。それに大きな問題がない場合。です。

そこに問題が隠れている可能性があるのが個人売買ですね。

業者さん売買は逆に問題点が見つかっている状態や、状態全てが未把握とだいたい明記されていますからね。

バイクを手放す場合はなにか問題があるから手放すのです。問題なく売る人は自分見たことないですよ。

そういうバイクは買取業者が高く買います。

個人売買されている車両は言い換えれば「買取業者が安くしか買い取らない状態」の車両です。

400㏄以上は車検があるのでまだマシな方、400㏄以下はもはや整備無法地帯ですからね。

定期的な点検されてる250㏄クラスは個人売買にはめったにでないぞ・・・

以下、当方の経験上、個人売買で販売される車両の大まかな流れです

①何かバイクに問題が発生する。ただし普通に乗れたりはけっこうする場合が多い。

②修理するのが面倒、または費用がかかる見込み。

③あんまり乗らなくなる。もしくは乗り続けるのに不安がある。

④買取業者に連絡する(しない場合もある)が買い取り額が思ったより低い

⑤個人売買にノークレームノーリターンで実働車として出す。

全てとは言いませんが結構当てはまります。

実働車の場合です。不動車パターンは以下

・元々乗っていた場合

①故障または放置による不動が発生する

②簡単な修理で始動を試みる⇒始動すれば実働で販売または乗り続ける

③始動しないので業者修理を検討する

④高額な修理代になりそうな見込み、または不明の場合不動車として個人売買で販売する

よく説明欄に書かれる「〇〇まで乗っていました。動いていました」系のやつです。

「動いていた時に適切な保管処理をして保管していたわけではない」ことに要注意!

・元々不動車として入手していた場合

①実働にしようと試みるために購入

②予定より難易度や費用が高く断念

③場合によってここでしばらく放置

④買取業者はもちろんタダ同然の査定

⑤個人売買に不動車として販売

こちらは説明欄に「時間がないため」や「簡単な整備できっと動く」的なことが書いてあるやつです。

難易度は簡単からエキスパートレベルまで様々。時には何人もの間を渡る車両もあるぞ!

そうしている間に不動の期間が延びさらに難易度が上がるのです。

購入者が触るたびに欠品が増え・・・故障も増え・・・

なぜここを外した??的な作業がされていたり。ね。

・バイク販売業者(未整備車販売)の販売する車両

①バイクは実働でも不動でも修理や整備が前提となっている

②乗って帰って良いとは書いていない(または自己責任と明記されている)

③故障個所が分かる場合は明記されているが①が前提なのでそれ以外の故障はある

④キャンセルはできるが、返品はできない

業者から購入する場合は上記に納得してから。

致命的な欠陥が見つかっても返品はできないぞ!

で?「なんちゃって程度がいい」らしいコレどうしますの?

今回は販売する予定で買ってないので気の赴くまま作業を行います。

ネタになることが起きるといいですね・・・